2014年02月06日

FE83En バックロードホーン(リヤホーン型)

FE83En バックロードホーン

なぜFE83En バックロードホーン(リヤホーン型)製作の経緯?

FOSTEX FE83En バスレフは、製作当時FE83Enの使用は初めてであり、音のフィーリングの確認したかった。結果的にユニット本来の音は、小音量で奇麗で繊細な音を出す特徴を確認した。既製品のパッケージにはあり得ないであろう小型ユニットの特性を生かした中高音の味付けは、なるほど人気のユニットだと納得が行く。ある種突出した美点があるが故に自作派がこのユニットの良さを生かしたくなる衝動にかられる心理解る。確かに面白いユニットだ。

私はバスレフポートがフロントにあるタイプは嫌いで、特にパソコン前のような近接した環境で使用する場合、ポートから出る音を前に出す意味を見いだせない。むしろ近接しているが故に、音場を広げる意味で別方向に向かせて部屋全体をまんべんなく包み込むような音作りを目指している。フロントポートのバスレフには微妙に不満がある。そこで、小音量、音場の拡張、つまり、近接使用においてチューニングされたエンクロージャーの必要性に迫られ製作に至った。

バックロードのタイプの設定

近接使用での音場拡張とユニット特性を生かしたエンクロージャーとは?。そして作業用としてゆったりした音楽をソースとするならば、バックロードしかないと判断。近接使用で、ホーンは後ろかサイドとし、ユニットから出される音は直接耳に届かせ。体感として後ろからのホーンで音場を確保する。

設計は経験豊かな人の図面を参考にさせていただいた。フロントホーンは沢山公開されて居るのだが、近接使用のタイプで卓上使用の小型でベストな選択はなかなか無かった。探してみると、マニアックサイトを発見!

FE83En バックロードホーン(リヤホーン型)の音質

試聴結果は、狙い通り小音量、近接使用においての音質は満足。ホーンは後ろにもってきて正解であった。というのもホーンの後ろは壁であり、壁の反射を活用するとなると、実はフロントホーンは部屋の構造を味方につけない単体試聴での理想を追求するスタイルだと私は考えている。2〜3メートル離れて試聴するならば、有効だし、その空間であれば私もフロントホーンを採用する。

実際バックロードホーンは箱ごと鳴っている印象を受けるが、音源の位置を時間的なズレにより特定するという私たちの耳の補正機能に根ざしている。この特性を逆に利用して、私たちの耳をだまして、ユニットから直接良いところの音を届け、前後の空間の広がりをホーンの反射の時差を利用して音場を確保する思想で設定している。これをさらに後方に出すことで壁の反射も利用するから実際の卓上に音の世界が広々と広がっている印象を試聴者に与えるシステムで、これが大当たりであったということだ。

音色はFE83En本来の繊細で美しく、かつ突き刺すか突き刺さないかという微妙なラインの中高音で適度な刺激があり、中低音は前に押し出し、実は重低音が出るのである。ただし、この重低音と表現したのは、極めて小音量で聞いている場合であって、一般的で試聴するであろう音量の場合は、魔法のようには出ない。

わずかに中低音が出過ぎるきらいがあるが、箱鳴りのような下品な音色ではなく、むしろ鳴り過ぎな中低音がある。しかしこの現象が耳につくのは、調子に乗って音量を上げて分析的、評価的に聞く場合だ。夜間の小音量作業用BGM程度の音量の場合、この中低音の押し出しがちょうど良い。

こんな人にお薦め

これからFE83Enでチャレンジする方に向けてお伝えするならば、FE83Enはいまどきのユニットではありません。普通の音で、音楽を楽しむというならば、今となっては割高な、FE83Enは最良の選択だとは思いません。それでも私が、FE83Enを使う理由は、子供の頃夢中に読んだ長岡鉄夫先生の本による影響が大きい。いつか使ってみたい!という思いからなのです。それから実験的要素として、古くからの自作派の情報では8cmユニットの基準的な立場にあるため、聞いておく必要があると常々思っていたからです。

ボーカルが奇麗という評価は突き刺すか、突き刺さないかという微妙な所がFE83Enの美点であって、それはある種の個性であって、諸刃の刃です。ソースが変われば、鳴ってるはずの音はなりません。ただ自作心をくすぐるユニットであることは確かで、いろいろ試したくなるユニットということです。良いユニットであるがゆえに、低音が出ないという大問題をどうクリアするか?という点が自作のポイントです。しかし低音が出るユニットは他社製品には豊富にありますから、FE83神話を持っていない人には、FE83Enは良いらしいという情報に惑わされず、素直に安くて良い評価のものを選択するのが良いと思います。

ただ、私個人は、作業用として聞く訳ですから、いかに心地よく作業ができるか?が目的です。そんな時、FE83EnとR1000TCNスパイラルバックロードホーンはほぼメインで使用しています。その理由を分析すると、ホーンを通じて出てくる音の魅力のとりこになっているのかもしれません。その魅力とは潜在意識や無意識の領域でそれを聴くという心理的な意味があるのかもしれないと思っています。クリエイティブな作業においては体感とシンクロしてくれるものがとても重要なのでしょう。そんな時、すっと手が伸びるスピーカーが私にとっては最良のスピーカーです。

一言で言えば、FE83Enは奇麗で繊細な音を追求したいという人向けだと思います。今回のFE83Enバックロードも、極めて小音量で近接した環境で、私が奇麗な音だと思える音を創る為の手段に過ぎないので、万人にはおお薦めしません。

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